『竜馬は往った』連載その6(終章)今晩は渋谷陽一です山川出版の詳細日本史に坂本竜馬の文字が記載されている。 ネット検索をすると、竜馬の「竜」の字は「龍」の字になっている。 正式には「龍」の字であるらしいが、教科書審議会が「竜」の字を 認めたのは司馬遼太郎の功績なのかもしれない。さて本題に入る。 今を生きている人が、例えば、人生の悩みを、キーワード検索するとしよう。 『キーワード』 「なんのために医者を目指すのか」 「公務員を目指すのか」 「デザイナーを目指すのか」 「はたまた、学校を卒業したからといって、どうして会社に就職しようとしているのか、世間が規定した肩書きを選ぶのか、選ばせるのか、肩書きに嵌ったらそれでどうなるのか、嵌らなかったらどうなるのか。」 「恋愛とは、人種差別、部落問題とは一体何なのか」 「政治とは、経済とは一体何なのか」 「仕事とは一体何なのか、研究とは何か」等々、その生きる人すべての「キーワード」に関わる明確なる解が司馬遼太郎の作品には網羅されている。 「無宗教を尊び、世間一般の目を気にする」人において、司馬遼太郎は神様、仏様に代わる存在に成り得る。 「二十一世紀に生きる君たちへ」とは、司馬遼太郎を知りなさいよということである。 必ずや生きる手助けをしてくれる。 トランプという、誰もが手にしても苦痛ではないカードゲームだからこそ、司馬遼太郎を知るきっかとして最適であるのではないか、あとはただ、そのきっかけとなる、歴史上の人物を表現する、司馬流の「リアリティー」を、トランプの僅かなスペースに記載するだけでよい、そのリアリティーは、世間の常識を超えるがゆえ、トランプを手にした人達のコミュニケーションの最後は 「これは一度、司馬遼太郎の作品を読むしかないな」で終わり、本屋さんに行くか、古本屋さんに行くか、図書館に行くか、ネットで購入するかは、その方々の裁量に委ねられる。 尚、幕末トランプはシリーズ化されていく。「戦国時代」、「明治維新後」等等、きっかけはたくさんあったほうがよいと思うので。 きっかけ作りが、松浦氏と私に与えられた人生の「使命」であると恥ずかしながら考えている。 おわり 先日、司馬遼太郎財団に出向き、この企画を見せた。 「面白い」と言われた。 「司馬遼太郎は、本は書きますが、トランプは作りませんので」とも言われた。 「しかし、もう何十年もしたら、トランプ企画をお願いするかもしれません」とも言われた。 その頃は、私の息子は成人して結婚し子どもがいるかもしれない。 その孫に使ってもらえたらよいのではないかと今は思っている。 ジャンル別一覧
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