165632 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

kawaiiWorld 50

kawaiiWorld 50

『竜馬は往った』連載その6(終章)

今晩は渋谷陽一です

山川出版の詳細日本史に坂本竜馬の文字が記載されている。
ネット検索をすると、竜馬の「竜」の字は「龍」の字になっている。
正式には「龍」の字であるらしいが、教科書審議会が「竜」の字を
認めたのは司馬遼太郎の功績なのかもしれない。さて本題に入る。

 今を生きている人が、例えば、人生の悩みを、キーワード検索するとしよう。
『キーワード』  
「なんのために医者を目指すのか」
「公務員を目指すのか」
「デザイナーを目指すのか」
「はたまた、学校を卒業したからといって、どうして会社に就職しようとしているのか、世間が規定した肩書きを選ぶのか、選ばせるのか、肩書きに嵌ったらそれでどうなるのか、嵌らなかったらどうなるのか。」
「恋愛とは、人種差別、部落問題とは一体何なのか」
「政治とは、経済とは一体何なのか」
「仕事とは一体何なのか、研究とは何か」等々、その生きる人すべての「キーワード」に関わる明確なる解が司馬遼太郎の作品には網羅されている。
「無宗教を尊び、世間一般の目を気にする」人において、司馬遼太郎は神様、仏様に代わる存在に成り得る。
「二十一世紀に生きる君たちへ」とは、司馬遼太郎を知りなさいよということである。
必ずや生きる手助けをしてくれる。

トランプという、誰もが手にしても苦痛ではないカードゲームだからこそ、司馬遼太郎を知るきっかとして最適であるのではないか、あとはただ、そのきっかけとなる、歴史上の人物を表現する、司馬流の「リアリティー」を、トランプの僅かなスペースに記載するだけでよい、そのリアリティーは、世間の常識を超えるがゆえ、トランプを手にした人達のコミュニケーションの最後は
 「これは一度、司馬遼太郎の作品を読むしかないな」で終わり、本屋さんに行くか、古本屋さんに行くか、図書館に行くか、ネットで購入するかは、その方々の裁量に委ねられる。
 尚、幕末トランプはシリーズ化されていく。「戦国時代」、「明治維新後」等等、きっかけはたくさんあったほうがよいと思うので。
 
きっかけ作りが、松浦氏と私に与えられた人生の「使命」であると恥ずかしながら考えている。
                              おわり



 先日、司馬遼太郎財団に出向き、この企画を見せた。
「面白い」と言われた。
「司馬遼太郎は、本は書きますが、トランプは作りませんので」とも言われた。

「しかし、もう何十年もしたら、トランプ企画をお願いするかもしれません」とも言われた。

その頃は、私の息子は成人して結婚し子どもがいるかもしれない。
その孫に使ってもらえたらよいのではないかと今は思っている。


© Rakuten Group, Inc.